茨城県石岡市 大覚寺様の寺標を、稲田石で製作させていただきました

ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。採掘元である茨城県より、稲田石のお墓や石材を、オーダー制作にて全国の石材店様へお届けしております、株式会社堀石材工業の堀です。今回は、石岡市大覚寺様の寺標をご紹介いたします。

 

茨城県石岡市 大覚寺様寺標(お寺の名前を彫刻した石柱)

 

昨年末に完成した、浄土真宗本願寺派、板敷山大覚寺様の寺標です。

大覚寺様は、石岡市にあるお寺様です。この写真にある道の先の左手あたり、山のふもとに本堂があります。もともとここには鉄板でできた看板がありましたが、それがずいぶん壊れてきてしまったので、以前から「なんとかしたい」という話になっていました。そこで、菩提寺でもあるお寺様のためお役に立ちたいと、当社で寺標を寄附させていただくことになりました。

 

正面下から見上げたところです。人の目線で自然に見上げた時の角度なので、この寺標の大きさがお分かりいただけると思います。

 

並んで撮影してみると、この大きさです!見えている部分、台座の上だけで17尺5寸、約5mあります。これほど大きなものですが、実は一つの石で作られています。これは稲田石だからこそのことで、ほかの石材ではこんな大きな石はなかなか採れません。稲田石でもここまで大きなものは希少です。

 

「大」の字の払い部分です。これだけの大きなものですから、一つの文字は人の顔よりも大きなものです。近くで見ると迫力がありますね。

 

お墓に使用するのと同じ、希少な一級品の稲田石を使用しています。稲田石特有の、美しい模様です。

 

台座部分です。台座の大きさは6尺角ほど、1辺が2m弱くらいあります。上面はきれいに磨いて石目を出し、側面はコブ出し仕上げで自然石風に仕上げました。このコントラストが、石としてはきれいに見えるポイントです。また、大きな地震などにも耐えられるよう、耐震施工を行っています。中には1m以上の長さのある耐震の芯棒を入れており、台座との接地面はきれいに目地をして、しっかり強度が保てるようにできる限りの施工をしています。

 

稲田石の特徴としてまず挙げられるのは、その「白さ」です。お墓などに使われる御影石は、日本国内でもたくさんの種類がありますが、稲田石は中でも一番白い部類です。そのため、お墓に使用すると全体的に明るく仕上がります。また、硬く耐久性も高いので、こうして屋外で使うには最適といえます。

 

地元の石材 稲田石で作られた寺標の完成には、「立派なものを作っていただいてありがとう!」と大変喜んでいただけて、ありがたいことに感謝状もいただきました。大覚寺様は浄土真宗本願寺派のお寺様で、親鸞聖人ゆかりのお寺として全国的にも知られている歴史あるお寺様です。親鸞聖人が稲田を布教の拠点としておられた際にこちらにも来られて、その際作られたお寺様として地元でも大変信仰が厚く、今回完成したこの寺標は、私の後々の世代まで、末永く多くの方に見てもらえるものになりました。石屋だからこそいただけたありがたいお仕事で、「石屋をやっててよかった」と強く感じました。ありがとうございました。今後もお寺様や、訪れる方々のお役に立てることがございましたら、お手伝いさせていただければ幸いです。