ヘリテージストーンとは? ~未来へ受け継がれる茨城の石~
「ヘリテージストーン」という言葉をご存じでしょうか?
ヘリテージストーン(Heritage Stone)とは、国際地質科学連合(IUGS)が推進する「天然石材遺産(Heritage Stones)」の考え方に基づき、人類の歴史や文化、建築に大きく貢献してきた天然石を世界的な視点で評価する取り組みです。
長い年月にわたり建物や橋、神社仏閣、記念碑などに使用され、その価値が時代を超えて認められてきた天然石だけが、その歴史的・文化的な価値を評価され認定されます。
茨城には世界に誇れるヘリテージストーンがあります。それが「筑波山塊の花崗岩」です。
その中の一つをご紹介します。それが、茨城県笠間市で採れる「稲田石」です。
稲田石は、美しい白さと優れた耐久性を兼ね備えた花崗岩で、(白い貴婦人)とも呼ばれ、江戸時代から現在まで数多くの歴史的建築物に使用されてきました。

白い貴婦人「稲田石」
代表的な建築物には、日本橋や三井本館、最高裁判などがあります。
100 年以上にわたり風雨に耐え、美しい姿を保ち続けていることは、稲田石の品質の高さを何よりも物語っています。
ヘリテージストーンの価値は、石材そのものだけではありません。
その石を採掘し、加工し、美しく仕上げる職人の技術もまた、大切な文化遺産です。
茨城県では古くから石材産業が発展し、多くの職人が石と向き合いながら石工の技術を磨いてきました。
さらに現在では、伝統的な職人の経験に加え、高精度な加工機械を取り入れることで、より高い精度と品質を作り上げています。
伝統的 小叩き加工
現在の墓石の艶を出す磨き加工
伝統の技術と現代の技術、その両方が融合していることこそ、茨城の石づくりの大きな魅力です。
お墓は、家族の想いを何十年、何世代にもわたって受け継いでいく大切な場所です。
だからこそ、石の美しさだけではなく、その石が歩んできた歴史や、それを支える職人の技術にも注目していただきたいと思います。
石とともに受け継がれてきた歴史、文化、そして職人の技術を未来へつないでいくための取り組みでもあるのです。

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